上里町の神社

こちらのページでは上里町内に鎮座する神社の御祭神・由緒・境内神社等を写真入りで紹介します。
HOME | 上里町の神社 | 天神社

延喜式比定社 天神社

てんじんじゃ

鎮座地

上里町五明871番地
(大字五明字天神林)
   

祭神

稚産霊神(わくむすびのかみ)
豊宇氣毘賣神(とようけびめのかみ) 
大山祗命(おおやまつみのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)

 

由緒

 
 当社の創建年代は不詳であるが、延喜式神名帳にある賀美郡四社の一つ今城青八坂稲実(いまきあおやさかいなみ)神社であるともいわれているので、かなり古い社であると思われる。今城青八坂稲実神社の社名は、稲霊を賛美した名称で、稲作信仰に基づくものであるとされる。
 なお、御神体である神代石(高さ67cm、太さ13.5cmの安山岩)には「えむぎしきない」「いまきあおやさかのかみ」と刻まれている。現在ある社殿は享保7年(1722)の再建で、天保年間(1830-44)に書かれた中岩満次郎道純の祈願書が残されている。
 明治5年村社に指定、明治10年に五明地内の白山神社を、同42年に字若宮の丹生神社を合祀、さらに大正2年に御嶽神社を合祀した。御嶽神社は、旧社地に現在も祀られている。
 

 

祭日

  • 1月1日(元旦祭)
  • 3月29日(春祭り)
  • 7月31日(大祓)
  • 10月19日(秋祭り)
  • 12月9日(新嘗祭)

 
  いずれの祭りも総代・区長が参列して執り行われる。古くから米麦づくりを中心とした農業地帯である当地では、穀物の豊穣を祈願する春祭りと新穀を感謝する秋祭りは、特に重要な祭りとされていた。かつては、春秋の祭りには地元の「金鑚神楽五明組」が神楽殿で神楽舞を奉納した。また、神楽の最後には舞人が神楽殿の上から切り餅を撒いたので、これを目当てに大勢の子供達も集まったという。しかし、後継者不足により神楽は昭和20年代に取りやめとなった。
 

 
社殿 ・ 神楽殿

境内神社

丹生神社

祭神 埴山姫命(はにやまひめのみこと)
五明集会所の建つ場所に元は鎮座していたが、明治42年に天神社に合祀され、現在は天神社本殿の裏手に祀られている。
 

 
丹生神社・五明集会所

 
また、以下の4社は丹生神社の境内社であったが、明治42年に天神社に合祀された。
 

諏訪神社

祭神 建御名方命(たけみなかたのみこと)
 

稲荷神社

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
 

八坂神社

祭神 素盞鳴命(すさのおのみこと)
 

市杵島神社

祭神 市杵島姫命(いつきしまひめのみこと)
かつては拝殿の南に池があり、その中央に祀られていた。当地では、弁天様は女の神様で、器量が優れているといわれることから、弁天様にあやかり「きれいになりますように」と、若い女性がよく参詣に訪れていたという。