稲荷神社
いなりじんじゃ
鎮座地
上里町八町河原468番地
(大字八町河原字上組)
主祭神
- 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
- 外 十柱
由緒
当社の創建は宝徳年間(1449-1452)といわれ、天文2年(1533)に再建され、その後、寛永3年(1626)、元禄10年(1697)に修復が行われている。同年9月には正一位稲荷大明神の神階を授けられた。寛保2年(1742)2月7日、宮司関口和泉守が京都の卜部(うらべ)家より神道の裁許を賜った。往古は烏川のほとりに鎮座したが、安政6年(1859)8月の大洪水で社殿が流出したが、翌万延元年(1860)に現在地に遷座、仮宮が建てられた。
別当の観音寺は真言宗の寺院で、延宝元年(1673)に開創されたと伝えられるが、明治初年の神仏分離により観音寺から離れた。明治5年村社に列する。明治40年4月23日八幡神社(字植竹鎮座、祭神誉田別尊、慶長13年(1608)創建、祭日8月15日)、水神社(字水神前鎮座、祭神美津和売命、天保元年(1830)創建)、白山神社(字前河原鎮座)及び境内の神明神社、愛宕神社、琴平神社、北野神社の各神社を本社に合祀した。
平成8年頃
祭日
1月1日(元旦祭)
2月初午(初午祭)
4月3日(春季例祭)
7月15日(天王様)
11月3日(例大祭)
現在の様子(鳥居は平成15年に再建)
境内神社
八坂神社
- 祭神 素盞鳴命(すさのおのみこと)
- 由緒 不詳
雷電神社
- 祭神 別雷命(わけいかづちのみこと)
- 由緒 寛永4年(1627)4月村民の申し合わせにより創建、文政7年(1824)の洪水により社地を失い、字前河原に遷座。明治40年に当社の境内社となる。
大杉神社
- 祭神 大物主命(おおものぬしのみこと)
- 由緒 不詳。江戸時代に栄えた八町河岸の水の神を祀る。
当地八町河原(はっちょうがわら)は烏川(からすがわ)右岸に位置するが、この石祠から、寛永4年(1627)当時、八町河原の地は左岸の上野国に属していたことがわかる。
「寛永四年」(右側面)、「上州那波之郡、八町河原之持」(左側面)と刻まれている。